世界を最適化していく男 イーロン・マスク

イーロン・マスク (Elon Musk)

イーロン・マスク(Elon Musk)について、あなたは何を知っていますか? テスラ(電気自動車メーカー)のCEO、世界一のお金持ち(2022年)、Space Xで宇宙開発事業をしている、とかでしょうか?

彼について勉強してみると、この人本当に何本も突き抜けてる天才だな、と思うし、その分かなり変わってて、ものすごい努力家でもあるんですね。それが、故スティーブ・ジョブズの再来と言われる所以のようです。また、なんせ頭が抜群にいいので、面白いほど雪だるま的にお金持ちになっていくんですね。

イーロン・マスク氏はそもそも何人(ジン)かというと、元々は南アフリカ共和国で生まれたようです。南アフリカ、と言ってもあそこは昔はアパルト・ヘイト政策を取っていて、土着の黒人も多いですが、元々イギリス系の人たちが多く移り住んでいる、以前のオーストラリア的な白人カラーの国になります。

彼は、お父さんはエンジニア、お母さんはスーパーモデルという裕福な家庭に生まれました。そして、10歳の時にPCを買ってもらいます。そこで、彼はPCにすぐに夢中になり、プログラミングを独学して12歳でインベーダーゲームのようなものをつくっちゃいました! それがある雑誌社に$500で買われたのがまず最初のビジネスになりました。

彼は、当時から発明についての空想に憑りつかれたようにそればかり話していたので、親が聴覚テストを受けさせるほどだったようです。

ちょうど彼が10歳頃に両親が離婚したようですが、最初彼はお父さんに引き取られました。このお父さんが、マスク氏曰く、どうしようもないほどひどい人間で、それが嫌なのもあって、高校を出てからはお母さんの国籍のあるカナダに移住して、カナダ人として現地の大学に入ることにします。

お父さんが”人としておかしい”一つのエピソードとしては、後にお父さんが再婚するのですが、その再婚相手の連れ子である若い娘との間に子どもをつくって、奥さんは追い出してしまいました(;’∀’) その件でマスクは激怒しており、今ではお父さんと連絡も取っていないようです。

ちなみに、子ども時代は内向的で本ばかり読んでいるようなオタクで、15歳ごろまで学校ではずっといじめられていたそうで・・よくそれで、あんな自信にあふれた人間になれたな、と思うんですが。

カナダの大学に2年間行ってから、今度はアメリカの大学に編入してそこで物理学と経済学の学位を取ります。その時から彼は、将来人類の進歩に貢献する分野は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」の三つだと考えていて、自分もそれに関わって人の役に立つんだ、と思っていたということです。

その後、高エネルギー物理学を学ぶためスタンフォード大学院に進みますが、その年がちょうど1995年。95年と言えば、何を思い浮かべますか? そうです、マイクロソフト社からあのIT業界史上画期的なWindows95が出た年です。 彼は、これは大変だ、こんなところで物理学をのんびり学んでいる場合じゃない!!と、入学2日で退学して(笑)弟とオンラインコンテンツ出版ソフトを提供する「Zip2社」を起業しました。 この会社はのちにコンパック社に買収され、マスクは2,200万ドル(約25億円)を手にしたそうです。(20代でビリオネア!)

1999年にはオンラインで銀行をつくる、として「X.com社」を立ち上げます。(これが2年後にはPayPal社となる)その翌年にはeBayに買収され、マスクは1億8000万ドル(約200億円)を手にしました。(その時29歳)

共同創業者のPeter Thielと。

その資金を元手に、彼は自分の夢の一つだった「宇宙」分野に参入するべく、2003年に宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発する「スペースX社」を起業します。このスペースX社は『民間による宇宙旅行を実現するベンチャー企業』として大きな注目を集め、あのZOZOの前澤さんも顧客としてロケットに乗り込みましたね。

また、翌年には設立されたばかりの電気自動車ベンチャーである「テスラ・モーターズ社」に目を付けます。そこでそれに出資して、2008年には同社の第4代CEOに就任しました。
電気自動車は、彼の言う人類への貢献の一つである「クリーンエネルギー」に当たります。

こうやって、着々と自分の夢を本当に形にしていくところがすごいな、と思いますが、彼は裏ではものすごいワーカホリックで、週に85~100時間(起きている間全部)働くそうです。また彼は、自身が「アスペルガー症候群(高機能自閉症)」だと公言しています。アスペルガーの人って、物事への集中力・固執が半端なくて、よく天才的な能力を発揮するんですよね。ちなみに、スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツもそれらしいです。今では調べる術もないですが、エジソンもそうだったでしょうね。(何千回も素材実験に失敗して、ついに竹という素材で電球の制作を成功させるとか、常人では普通その前にくじけるでしょう💧)

そう考えると、人類はこのような特殊な才能の人たちによって時に大きく前進していっているのですね。

あと、仕事をしている、というと彼は会社のCEOなので普通は経営とかメディア対応とかかな、と思いますが、その80%は自分が車やロケットの設計&デザインをどっぷりやっているそうです。逆に、経営者らしい会社運営とかは苦手だとか。本当にガチのギーク(技術オタク)ですね。。

世界一の金持ちなのに、自分の家は持っておらず!テスラ本社やスペースX本社に滞在中は友達の家の空き部屋に泊まっているらしいです (笑)ただ、飛行機だけはプライベートジェットで、自分の会社を行き来するのに常に使っていて、それは「飛行機は移動時間を大幅に短縮できて時間を有効に使えるから」だそうです。(彼は、交通渋滞の無駄さも人類の克服するべき課題の一つとみなしていて、それに関する事業も始めています)

そのテスラですが、日本ではまだ走っているのを見るのは珍しく、港区辺りのお金持ちが乗っている印象がありますが、アメリカでは欲しい車ナンバーワンのバカ売れ状態で、私もオーナーの一人です。(日本ではチャージング・ステーションがまだまだ少ないというのも大きいでしょうね)

最近は、ガソリン代の高騰で電気自動車を求める人がますます多くなり、自動車業界全般の部品不足と相まって、アメリカでも2023年モデルのテスラはどのモデルも1年待ちのようです。

ちなみに、テスラにはモデルXという最上級モデルがありますが、彼はどうもXという響きが好きなようですね(笑)テスラはモデルS、モデル3(三)、モデルX,モデルYの順番に出てまして・・彼は謎の「SEXY」をコンプリートしたようですw

テスラの車自体ですが、本当にマスクの遊び心があちこちにちりばめられていて、ソフトウェアも常にアップデートされて新しいフィーチャーが入ってくるので、飽きるということがないですよ(笑)

例えば、トイボックスという機能では、右折・左折ウィンカーを出すたびにオナラ音が出るようにできたり(子供大喜びw) クリスマスモードでは車はソリやトナカイとしてディスプレイに表示されて音はシャンシャンとベルの音に、レインボーモードでは道路がマリオカートのレインボーロードみたいに表示されて、ちょっとしたゲームをしている気分になります(笑)

その他、車のすべての機能を使って野外コンサートを体現したり、テスラには自動運転機能にとどまらない、従来の「車は移動するための乗り物」という概念を超えた、人に人類の明るい展望を感じさせてくれるまさにFuture Carなので、日本で普及した際は是非買って体験してほしいです。

ちなみに、Tesla工場も、SpaceX工場も、すべてロボットたちが仕事をしていて、生産ラインの人間も、ベルトコンベヤーもありません。彼の「人間は、つまらない単純作業から解放されて、もっとクリエイティブで面白いことをやるべき」という信念からです。

いやー、気持ちいいほどの突き抜けぶりです。既成の概念に全くとらわれていなくて、彼の頭の中では、すべての事柄がコンピューターのように緻密に処理・計算されている。また、ちょっとやそっとの逆風にはびくともしない。まあ、頭の中までは真似られないにしても、この物事への対処の姿勢は是非見習いたいですね。

 

ケロ

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成功の秘訣は?

イーロン

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息をしている限り諦めないことさ。

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